怒りをなかったものにしない
リフレーミングという言葉をご存知でしょうか?すっごく簡単にご説明すると、出来事の枠組み、すなわちフレームを変えることをいいます。どういうことかというと、起きてしまった出来事を、今とは違った見方をすることでその出来事の意味を変化させます。そして物事の感じ方も変化させるのです。
例えば、コップの水が半分入っている時、
半分しか入っていない
半分も入っている
どうですか?2つのフレームでは物事の捉え方や感じ方がずい分と違いますよね。半分も入っている・・・という考え方は俗にいうポジティブシンキングですが、ANZEN漫才のみやぞんさん、このリフレーミングの天才だと私は思うのです。
先日テレビ番組で、とあるバス会社の研修にANZEN漫才さんが講師として招かれていました。その研修で、みやぞんさんが出したお題がこちら。
就業時間終了の直前に、上司から今日中に終わらせなくてはいけない大量の仕事の指示がきた。これを受けて、ポジティブに返答するなら?
研修に参加されてる皆さんの返答はこんな感じです。
残業代がもらえてラッキー
たったこれ(仕事量)だけ?
皆さん、ものすごく柔軟に対応されていて、素晴らしいですよね。で、当のみやぞんさんの返答はというと?
ふざけんな💢!
みんなびっくりです!お代の趣旨と違うじゃん(笑)!そして、この後にみやぞんさんはこう語ったのです。
怒りをなかったものにしない
怒りを感じているのに、それを端からなかったことにすると、ストレスが徐々にたまってしまう・・・というのです。そして心の中で正直な気持ちを一旦吐き出してから、どうせやらなきゃないけないんだから、考えを切り替えよう!と。みやぞんさんはこの順番を踏んでリフレーミングしているんですね。
ムムム・・・みやぞん 恐るべし
そしてこの怒りをなかったことにしてはいけないということを、自律神経研究の第一人者である、小林弘幸医師もおっしゃっています。ただ、この後の対応は人それぞれで、小林医師は【怒りは怒りとして向き合うべき】との意見です。向き合う方法については、日記などに怒りを感じたことを書き出す。そして、自分が抱いた感情を正直に書くことによって、一歩引いた視点から落ち着いて解決策を見出していく・・・と。
上司の要望に応えられるときは全力で応える。そしてどうしても応えられない時もあるでしょう。その時は断る勇気も大切です。どうしても今日中に出来なければ、いつまでだったら出来るとか、明日だったら他の仕事よりも優先させて出来るとか、応援を要請してみる、とか。ただ出来ないと突っぱねるのではなく、相手のことも配慮しながら、自分のことも大切に扱う。これ、とても大事です。自分のことを大切に出来ないと、相手のことを本当の意味で大切に扱うことは出来ないと思うのです。まずは自分の感情をそのまま認める。それから自分がどうしたいのかを考えて、行動に移せていけたらいいですよね。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
ホームページはこちら(ごめんなさい!まだ準備中です)