自己重要感の満たし方 〜気づかい編〜
私たちは自分自身のことを価値のある存在だと思っていたいし、人からも同じように価値のある存在だと認めて欲しいと思っています。これを【自己重要感】と呼ぶのですが、この思いは老若男女誰しもが持っている人間の根源的な欲求で、自分を認めてもらい、そして存在価値を確かめたいという欲求を生まれながらに持っているのです・・・
手前みそではありますが、自己重要感を満たすことでほっこりした出来事をお伝えしますね。
休日の電車内でのことです。電車内通路が多くの乗客で混雑していました。あたりを見回すと優先席の座席が空いていたのでこのまま立っていると余計に密集してしまうし、それならばと思い優先席に座りました。次の駅に到着すると、通路にまで溢れていた乗客達は降りていき、車内はずいぶん快適になりました。
そしてふと気が付くと、私の目の前におじいちゃんが立っているのです。混雑していたから座っていた訳ですが、このままおじいちゃんを立たせておくわけにはいきません。おじいちゃんに席をお譲りして私は立ちました。ずいぶんと恐縮されていましたが、「自分も席を譲られる歳になったんですね〜」と快く私の好意を受け取ってくださいました。
するとこんなやり取りをしている最中に、おじいちゃんの左隣の席が空いたんですね。まわりの方々の思いは一様に（だったら早く席を立っておじいちゃんに譲ってよ～笑）でしたが、せっかくだからまたお座りになれば？と皆さんに促され、譲った私も結局おじいちゃんの左隣の席に座ることになりました。そしてその場はなんとも言えぬ和やかな空気に包まれたのです。
おじいちゃんとお隣同士になった少しの間、おじいちゃんから私に色々と話しかけてくださったのですが、他愛もない会話が心穏やかな時間になりました。更に私が電車を降りる際には、隣に座っていたお婆さまが私に向かって「いい人ね〜」と微笑んでくれたのです。
何というご褒美！？この出来事のおかげで、今日私はずっと満たされた気持ちでいられる・・・
時に自己重要感は、心の中にあるコップで表現されます。私たちの心には、コップがあると想像してみて下さい。そのコップの中身は、自己承認と他人からの承認で満たされます。自己承認とは、自分自身にOKが出せる状態。他人からの承認は、他人から承認されていると思える状態。この2つの要素で心のコップが満たされる、つまり自己重要感で満たされているイメージです。
この時の私は、他人からの承認と自己承認とで心のコップがなみなみと満たされています。いい人ね、と言われたくて席を譲った訳ではありませんが、私のとった行動に対していい人ね～と言われた。（他人からの承認）そしてなんの疑いもなく席を譲ったことに自分自身にOKがだせた。（自己承認）
以前女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが、小出監督から認められることが何よりもうれしかった・・・ということについてブログに書きましたが、まさにQちゃんの自己重要感を満たすコミュニケーションを小出監督はされていたという訳です。
しかし残念ながら私たちの心のコップはいつでもなみなみと満たされていないことがほとんどです。だからどんな手を使ってでも（ネガティブな方法でも）心のコップを満たそうとして、みんな必死なんですよね・・・。私もついついネガティブな満たし方をしている時があります。そんな時は（あ～私の心のコップは今、からっからだったんだ・・・）と後で気が付きます。
自己重要感の満たし方 〜横柄な態度編〜 - kobato room
どうせ自己重要感を満たすのだったら、ポジティブな満たし方をしていきませんか？ネガティブで自己重要感を満たすよりも持続時間と幸福感は比べものになりません。あなたとあなたの大切な人のためにポジティブな満たし方を！
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
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