関係改善
ある事をきっかけに関係がギスギスし、その後お互いが反発する事態になった。何を言っても言われても気に食わないし、顔を会わせないとせいせいする・・・だけど、この人と関係が改善したら、ストレスが減るのにな・・・決して仲良くなりたい訳ではないんだけど、仕事を一緒にする上でやりづらさが軽減されたら、どんなに楽なことか・・・
こんな風に思ったことはないですか?
私、あったんです。
当時、考えたくもないその人のことで、いっつも悩んでいました。なんでいつも、私の話しが理解されないんだろう?なんでこう、攻撃的なんだろう?なんでいつもイライラされなきゃならないんだろう・・・
皮肉にも、頭の中は嫌いな人のことでいっぱい!もうこんなつまんない人のことで、悩むのは嫌だ〜!と思い、コミュニケーションを学んだ日々が懐かしく思います(笑)苦手意識が出来上がってしまっているので、いくら相手の自己重要感を満たそうと思っても、行動に移すことが大変難しい時期でもありました。
そんな時、新たに【ポジションチェンジ】という考え方を教わったのです。
まず、関係改善をしたい相手を一人選びます。そして自分の位置の椅子に座ります。その人が相手の位置の椅子にいると想像して、相手といる時の気分を声に出して言ってみます。
「委縮した気分になります・・・」
そして相手に伝えたいことを、ここで伝えます。
「私はあなたにイライラされることがとても嫌です。だけど、嫌がっている素振りや苦手意識を悟られるのも嫌なので、なんでもない素振りをしています。だけど内心は、恐怖でいつもビクビクしています・・・」
その自分の気持ちと感情、身体を自分の椅子に全部置いてきて、第3の位置に移ります。そして、ゆっくりと深呼吸をし、ニュートラルな状態にします。雲の上から自分と相手を見ているイメージで、全く他人の第3者となって2人の関係を客観的に見てみましょう。どんな感じですか?
(二人とも険しい顔をして見ています。二人の間には常に緊張した空気が流れています)
そしてこの第3者のニュートラルな状態から、相手の椅子に座り、深呼吸をします。今度はその相手の中に入るイメージでなりきります。その相手の姿勢などを真似て、相手を体中で感じてみましょう。そして先ほど、私が相手に言った言葉を受けて、何か伝えたいことがあったら、今ここで伝えます。※相手になりきって伝えることが大事
『ゆっくり話されたり声が小さかったりすると、自信なさげに感じてイライラするんだよね。一緒に仕事しているから、お互いもう少しやりやすくしたいとは思っている・・・』
そしてまた、相手の気持ちと感情、身体を相手の椅子に全部置いてきて、第3の位置に移ります。そして、ゆっくりと深呼吸をし、ニュートラルな状態に戻します。全く他人の第3者となり2人の関係を客観的に見ます。どんな感じですか?
(緊張が少しだけ和らいでいる気がします。お互いを見る目も険しさがなくなりました・・・)
そしてまた第3の位置から自分の椅子の位置へ戻り、このワークを始めた時の気持ちの変化を確かめます。
「相手には自信なさげに見えていたんだなと・・・安心してもらえるよう、自分が思っているよりも、もう少し声をはってみようかな・・・」
最後にもう一度第3の位置に移動して深呼吸をします。全くの第3者として、今、目の前の自分と相手の2人の関係性がどんな風に見えますか?そして2人にはどんな可能性があると思いますか?
(お互いが一歩だけ歩み寄れた気がします。少しずつ仕事がしやすくなりそうな・・・そんな空気です)
説明が長くなりましたが、この一連の流れを【ポジションチェンジ】といいます。ポジションチェンジでは、知覚位置の変換をすることで、ただ単に想像するだけでは発見できないような気付きが得られることもあるんです。
私はこのワークを行うことによって、自分が思っている以上に相手に対して自信がなく、不安を与える態度をとっていたのかも知れない・・・との気付きがありました。仕事に対する姿勢を変えるのではなく、声の大きさから変えてみようかな・・・と。
そして不思議なことに、苦手にしていた相手の態度がだんだんと変わってきたのです。もちろん、私がこのようなワークをしているなどと相手は知る由もありません。もしかしたら、自分で思うよりも私の態度が変わり、それが相手に伝わったのかも知れませんが、それ以降、劇的に仕事がしやすくなったのです。
私のように皆がみんな、このポジションチェンジで関係がすぐに改善されるとは思いませんが、実際にこんな実例もあるんだな・・・と思って頂けるとうれしいです。そしてポジションチェンジを行う上で最も大切なポイントは、自分の感情をさらけ出す、相手になりきる、これにつきます。誰が見ている訳ではありませんので、心を開放してポジションチェンジをして下さい。確実に何か変化のきっかけにはなると思います。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
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