ゲーム分析 ~さぁ、つかまえたぞ マウンティング編~
まわりをよく見れていて、自分から積極的に関わってくれる。視野の広さと、カンの良さ。そして先手を打てる気づかいは才能であり、神さまからのギフトのようにも思えます。しかしその才能の裏側には、厄介なものも存在しているわけで・・・
それは、【マウンティング】
こうあるべきだ、自分は常識の範囲で言っている・・・この方の思考の枠組みは頑なに固定され、リフレーミングすることを許しません。むしろ柔軟な考え方はこの方にとって敗北なのです・・・この枠組みの範囲外の行動をまわりの人間がとろうものなら、その枠組みに収めようとマウンティングが展開されます。これがこの方のゲームのパターンです。
ここで言う【ゲーム】とは?
TA交流分析プログラムの中のひとつで、何度も繰り返され最後には嫌な気分で終わる・・・こじれる非生産性の進行を【ゲーム】と呼んでいます。
このゲームのパターンには何種類かあリます。それは、
- Yes,But・・・
- 仲間割れ
- さぁ、つかまえたぞ
- キックミー
- ラポ
- 義足
- 世話焼き
今回登場するこのゲームの仕掛け人は【さぁ、つかまえたぞ】が大好物です。相手のミスや弱いところにつけこんで揚げ足をとったり、突いていけるところを見逃さず、集中的に攻撃する。そして誰かがミスするのをワクワクして待っています。(もちろん当の本人は、そんなこと思ってもみません)
そこで疑問が生まれます。そもそも、なぜゲームをしてしまうのか?
何度も私のブログ kobato room に登場している【自己重要感】がここでもキーになります。私たちは自分自身のことを価値のある存在だと思っていたいし、人からも同じように価値のある存在だと認めて欲しいと思っています。これを【自己重要感】と呼んでいます。
ゲームをしてしまうのは、どんな手を使ってでも自己重要感を満たしたい、心のコップを満たしたい・・・という心理が働いているからなんです。残念ながら私たちの心のコップはなみなみと満たされていないことがほとんどなので、満たされていないものを埋めよう、補おうと必死になってしまうんですね・・・
このゲームの仕掛け人の背景にはコンプレックスが潜んでいるのですが、自信がないのに自信を持ちたい。相手のミスを指摘することで自分が優れた人間であると証明し、自分の正当性を保ちたい・・・う~ん全くもって、厄介な人。でもね、この方に限らず私たちも無意識にゲームを始めてしまうこと、多いんです。
このゲームは、ACで受け取ると相手は助長しますので、ゲームから脱却するにはAで対応することが大事です。そしてこのゲームにおいて、居心地の良い着地点などありませんので、安心してAを貫いてください。何よりもこの不毛なゲームを終わらせることが大切です。
※TA交流分析による性格の傾向分類
■AC: アダルトチルドレン 従順な子供 大人たちにとっての理想の良いコ(を演じている)
■A:アダルト 冷静かつ客観的 自分の感情をはさまずに冷静な判断でクールに振る舞う
ゲームから脱出するには、まず、ゲームに巻き込まれたことに気づくこと。そして深く呼吸をして気持ちをニュートラルに戻し、Aで交流を行う。次に、会話を止めたり会話をそらしたりして、この場の空気を意識して変える。例えば、「5分後にゆっくりと話しませんか?」とあえて会話を止めてみるのもひとつ。
コミュニケーションは勝ち負けではありません。ゲームを降りたからといって負けでもないし、マウンティングに成功した者が勝者でもありません。心がうんざりする前に、いち早くゲームに気づいてさっさと降りてしまいましょう。
さてさて今日の主人公のマウンティングさん。柔軟な思考やリフレーミングを覚えたら、さらに魅力を増していくこと間違いなしの人物です。この方と、どんな関係を育んでいけるのか・・・私の挑戦はまだまだ続きます。
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