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今、必要なものは何ですか?

高圧的な相手からの身の守り方

頼んだことをやっていなとキレまくり、なんで出来ないの?なんでお前はいつもそうなの?なんでなんで攻撃をくり返す。そして人前で罵倒し、心臓のあたりをグーで一突きする・・・

 

ここまで書いて、やっぱりパワハラだよな・・・と再認識する。そして困ったことに、当の本人は自分が人に言ったことそのまんま、同じようにやれていないのです。違うことと言えば、誰からも咎められないこと。残念なことにこのような人は世の中にごまんといるようで、私たちはそんな輩から、自分の身を自分で守らないとなりません。

 

では、どうやって身を守るか。

 

指示内容を逐一復唱する

高圧的な人は、確認されることを嫌がる傾向があるように思いますが、そこをひるまずに確認していきましょう。指示された内容はきちんと復唱しながらメモをとる。聞いている姿勢を前面にだすことが重要です。アイコンタクト、あいづち、うなずき、バックトラッキングをフル稼働し、相手の自己重要感を満たします。

確認の技術 - kobato room

 

 

限定された答えやすい質問で主導権を握る

質問にはクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの2種類があります。クローズドクエスチョンは、イエス/ノー で答えられたり、A か B かの二者択一で答えられるような、回答範囲を限定した質問になります。一方オープンクエスチョンは、回答の制約を設けずに、相手に自由に答えさせる質問です。高圧的な人との会話の主導権を握るには、オープンクエスチョンで訊いてからのクローズドクエスチョンが有効です。

 

オープンクエスチョンで訊いてからのクローズドクエスチョンの例

  • 期限はいつまでですか?(オープンQ)
  • 今日中ですか?それとも明日の午前中まででも大丈夫ですか?(クローズドQ)
  • 宛先はどちらにすればよろしいでしょうか?(オープンQ)
  • 宛先が商社さんだとすると、部署がたくさん分かれていると思います。送り先をメールで送ってもらってもいいですか?/名刺をお借りしてもいいですか?(クローズドQ)
  • 新規取引先の支払いサイトはどのようになっていますか?(オープンQ)
  • それでは、〇〇会社と同じ月末締めの翌月末払いでよろしいでしょうか?(クローズドQ) 等々

 

相手が細かく指示しきれていないことを、相手が答えやすいように訊いてしまいます。ただし話の腰を折ってしまわないように、相手が話している時は最後まで気持ち良く話させましょう。(あいづち、うなずきは忘れずに)

 

 

おどおどしない(相手の望む態度をとらない)

大きい声をだされたり睨まれたりすると、足がすくんでしまいますよね・・・分かります。私の場合は、動揺して書類を持つ手が震えてしまいます。しかし、そこは頑張りどころとして、しっかりとアイコンタクトです。(アイコンタクトがしんどかったら、眉間あたりを見るのもGOOD!)終始冷静な大人の態度を演出して静かにやり過ごします。

 

相手の頭に血が登ってヒートアップしてしまうと、もはや当初の目的の注意や指導、改善ではなく、自身の正当性の確認やパワーゲームをすることに目的が移っています。おどおどした態度をとってしまうと、その態度で相手の自己重要感を満たしてしまいますので、あくまでも適切な態度のときに相手の自己重要感を満たします。

自己重要感の満たし方 〜気づかい編〜 - kobato room

 

 

笑顔で接する

笑顔は最強の武器だと、私は思っています。笑顔で相手との距離を詰めたり、逆に距離を置くことも出来ます。不機嫌な態度でも距離を置くことは可能ですが、逆に攻撃されやすくもあります。ただし注意、指導を受けているあいだは笑顔を封印し、その後は笑顔で。気持ちの切り替えが出来る人として周りも評価することでしょう。

 

 

味方を作っておく

パワハラをするような相手とパワーゲームをする必要はありませんが、その代わりに個の力ではなく、数の力を蓄えておきます。孤立してしまうと、「あれじゃ、怒鳴られても仕方がない」とパワハラを認める温床を作ってしまうことになりかねません。味方を作るには、やはり普段から笑顔が大切です。そして常に自分から相手に働きかける姿勢でいることでしょうか。

 

 

戦わない

そもそも攻撃的な人は、自分に自信がなくメンタルも弱いので、他人にそのことを知られたくありません。そしてある程度仕事ができる人ならともかく、自分だけでは抜けが多く、部下のサポートが必要としている人ほど、できない人間であると他人に悟られてしまったらどうしよう・・・という不安を常に抱えています。

 

私たちは自分自身のことを価値のある存在だと思っていたいし、人からも同じように価値のある存在だと認めて欲しいと思っています。これを【自己重要感】と呼んでいるのですが、この自己重要感を心の中にコップがある、という例えで表すことができます。

 

コップの中身は、自己承認と他人からの承認で満たされている状態です。

  • 自己承認で満たしている状態 → 自分自身にOKが出せる状態
  • 他人からの承認で満たしている状態 → 他人から承認されていると思える状態     

         

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自分に自信がないということは、自分自身にOKも出せていなければ他人からも認めてもらえていないと思っているわけです。つまりこの状況は、心のコップが、からっからな状態です。そこで心のコップを満たすために他人を攻撃し、自分より低い立場に相手を位置づけ充足感を得ています。

 

自分が分からないことや、段取りしきれていないことを質問をされては困るので、自分を守るために威嚇する。確認をされると不安になってしまうから、確認をしてくる相手に対してイライラを募らせる。自分が正しいと安心したいから、罵声を浴びせ反論の余地を与えず抑え込む。当たられるこちらとしては、たまったもんじゃありませんが、そう思うとちょっと切ないですよね・・・

 

だから相手を正そうと思っても、相手は身を守るために余計にヒートアップしてしまうので戦いません。ですから、私たちが普段からできることは、こういったネガティブな心のコップの満たし方をしていない時、例えば機嫌の良い時などを見計らって、普段とてもじゃないけど言えていない、労いや感謝の気持ちで相手の自己重要感を満たしていくことなんです。

 

相手を変えることは出来ませんが、相手との関わり方次第で、関係性を変えられる可能性は十分にあります。とはいっても、相手の心のコップが常にカラの状態で、激しく当たられ続けていたら、こちらの心のコップもやがてカラになり、心が疲弊してしまい動けなくなってしまいます。その時はいっそのこと、距離を置くことも選択肢のひとつです。自分の人生なので、どうぞご自身を大切に扱ってくださいね。

 

そして攻撃されないためには、何よりも自分自身のスキルアップ、成長が欠かせません。そしてこの成長は、攻撃されたくない相手のための成長ではなく、あくまでも自分自身のため、豊かな人生をおくるために、昨日の自分よりも今日どれだけ成長できるかを意識して過ごす。そう考えると嫌な相手のことで自分の時間や気持ちを割き続けるのはもったいないですよね。相手が仕掛けてくる自己重要感を満たすゲームの誘いには乗らず、そうそうに切り上げてその時間を自分の成長の時間に充てましょう。

 

 

ーお知らせー

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